これは愛犬”彼女”が我が家に来て、すこし慣れ始めたころのお話です。
いつもはペット用ケージで休ませていました。
子犬の頃は家の中とはいえ危険なことも有り、トイレも近いし。
なによりそこら中、かじってしまうからです。
(子犬の頃は歯がむずがゆいのだそうです。)
ある日、ケージに入っていたはずの子犬が、いつの間にか私の足元に。
ビックリする私!
「どうやって、でたの??」
ケージの扉は閉まっていてロックもかかっています。
異常がないことを確かめて、もう一度ケージに入れてあげます。
その場をはなれ、しばらくするとまた・・・。
「また、でたよ~」
と言わんばかりにヨチヨチとした足取りで走って寄って来るのです。
不思議には思ったのですが、私は好奇心に駆られ観察することにしました。
再度、子犬をケージに入れ扉を閉めロックしてと。
離れたところから、かくれて見ていると。
なんと子犬は自分の身長の2倍以上ある高さの柵をよじ登って
ボテッと落下するように外へ降りた(落ちた)のです。
これを見てびっくり!
人間だったら4メートルくらいの柵を道具もなしに乗り越えるんですから。
何という運動神経の良さ、「こいつ、ただの犬ではないのか?」
”もしかして忍者犬”
”忍者犬” たしか聞いたことが有ります。
この東海地方には”伊賀”という村が有り、その昔、忍者犬が幸せに暮らしていたとの伝承がございました。
それを尾張の信長がウワサに聞き、間者(スパイ)を放ちました、が誰一人もどらず。
脅威を感じた信長は、二万の兵をあげ伊賀の村へ攻めたそうです。
ですが思わぬ反撃にあいました。
忍者犬のあまりの可愛らしさに戦いをわすれ撤退。
「戦いの中で戦いを忘れた~」とのこと。
実は、間者たちは忍者犬の愛らしさに村を離れられなかったとの言い伝えが残っております。
以降、信長は「伊賀は愛らしい。」と二万の兵を伊賀の防衛にあてたとか、あてなかったとか・・・。
すみません。また妄想しました。
令和の時代でも忍者います。楽しいですよ遊びに来てください(^^)/
話を戻しますね。
しかし、このままでは危険だと感じました。
忍者犬もとい、小型犬は足が骨折しやすいと聞いたことがあります。
しかも子犬ということは、そのリスクはもっと高いでしょう。
どうしたものか・・・。
そうだ屋根をつけよう。上をふさげば出られないだろう。
さっそくケージ用の天井ネットを買ってきました。
取り付けてと、これで安心。
ところがこれも無駄に終わります。
ネットと柵のすきまから小さな体を通し外へボテッと落下、また脱走しました。
最後の手段です。出費は痛いのですが鉄柵の屋根があるケージに買い換えました。
さすがに観念したらしくそれからは脱走は起きません。
普通、犬は高いところによじ登ったりジャンプするのは苦手だと思っていました。
そういうことは猫の得意分野なのだと・・・。
彼女は子犬の頃からジャンプして食卓に登り、盗み食いしたりします。
今のところ骨折とかはありませんが、
大きくなった今でも小型犬とはおもえないほどのジャンプ力です。
けがや病気には気をつけてあげよう。
いつまでも幸せに長生きして欲しい。それだけで、いいから。